【TSUNAMI TOWER】コンクリート製と鉄骨製の比較

 南海トラフを震源とする地震は、90~150年の間隔で発生するといわれています。

 昭和東南海地震は1944年12月7日に発生していますので、現在74年が経過しており、最短の場合あと16年で発生する可能性があります。

 このため、沿岸府県では各種対策を進めており、その一つに津波避難タワーの整備があります。

 津波避難タワーには、コンクリート製、鉄骨製がありますので両者を比較してみました。

コンクリート製津波避難タワー

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 鉄骨製津波避難タワー

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比較

鉄骨製は避難通路が滑りやすい

 表面に凹凸をつけているものの、雨の日に靴底が濡れているとコンクリート製に比べて滑りやすい。

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鉄骨製避難通路
 コンクリート製が寒さをしのげる

 鉄骨製は吹きさらしになっているが、コンクリート製はかまち部分が高いので寒さをしのぎやすい。

鉄骨製は音が高い

 鉄骨製は、流木などがタワーに衝突する際にコンクリート製に比べ音が高く恐怖を感じる。

鉄骨製に設置しているハシゴは不慣れな者には危険

 鉄骨製には、階段、スロープのほかにハシゴが設置されているが、垂直に立っているため不慣れな人には危険。雨の日など靴底が濡れている場合は特に危険。

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設置されているハシゴ

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階段、スロープ入り口

まとめ

 南海トラフ地震での死者は、最大32万人が想定されています。その大半が津波による被害です。

 この被害を少しでも少なくするためには、津波避難タワーのそれぞれの特徴を知り、夏冬、雨晴れなどそれぞれの場面を想定し、日頃から訓練をするのが大切ではないでしょうか。