【変額個人年金保険の契約は慎重に】 投信に近い

   先日、変額年金保険の運用結果報告書が送られてきました。結果は惨憺たるものです。契約する際は、良い話しだけが耳に入り、あまり考えずに契約したのですが、今考えると他への投資同様、十分な検討が必要であったと感じています。

変額年金保険とは

「変額個人年金保険」は、払い込んだ保険料の運用実績次第で、将来受け取る年金額や解約時の返還金などが変わるもので、投資信託と年金保険がひとつになったようなものです。相続時に生命保険の非課税枠を活用できるなどのメリットがあります。

加入した年金保険の内容

   私が契約した変額年金保険は、PDバランス2012型というもので、生命保険会社との契約で、実際に運用している会社は別の会社になっています。勧誘されたのは銀行で私は銀行を通じて契約をしました。

一旦、運用保証金額(利率のようなもの)が画定したら、その金額は満期までは保証されます。

また、運用成績が悪くても、満期まで持ち続けると元本は保証されるというものです。

イメージ図

この説明を受け、大手の保険会社、銀行が勧めるものだから安心と思い上がることだけ考え、下がることはあまり考えずに契約をしました。

実際の運用実績

   当初数年は元本付近を行ったり来たりでしたが、次第に運用成績が悪くなり、例えば、今では200万円預けていたら140万円位になっています。

基準価格の推移

一度もステップアップせずに、2014年以降は下落の一途です。

契約する上で考慮する点

   このような商品はプロが運用していますが、損失を出している運用会社も多く存在します。特に、去年はアメリカ株の下落、日本株、債券価格の停滞の影響でかなりの運用会社(ファンド)が損失を出しています。

そこで、変額個人年金保険に加入する場合に注意する点について、私が感じた点は次のとおりです。

● 変額個人年金保険の仕組みを理解する

● しっかりした保険会社を選ぶ

● 過去の運用成績などを研究しておく

● 甘い説明を鵜呑みにしない

● 途中解約しないように余裕資金で契約

● 投資信託と同様の投資商品であることを認識

● 満期時に元本が保証されている商品を選ぶ

 

公的年金だけでは生活ができなくなってきているので、個人として収入を増やす努力も必要てすが、簡単に収入を増やすことはできません。常にリスク(下落)と隣り合わせであることも認識して、商品を選ぶ必要があると思います。