ここ10数年、病気のとき以外は晩酌を欠かしたことがありません。妻にはアル中などとバカにされています。それでもめげずに毎晩飲んでいます。
週2日の休肝日が必要などと言われますが、毎晩の晩酌は健康に悪いものなのでしょうか。
飲酒におけるJカーブ
一定量以下の飲酒をする人は、飲酒しない人より総死亡率が低く、一定量を超して飲酒する人は、飲酒しない人より総死亡率が高くなるというものです。
下表は1日の平均アルコール消費量と死亡率の関係(国外の14疫学研究のメタ分析)を表したものです。
これによると1日30グラム位までは、飲酒しない人と総死亡率はほとんど変わりません。
20グラム以下は、むしろ総死亡率が低くなっています。
厚生労働省の示す節度ある飲酒量
わが国の男性を対象とした研究のほか、欧米人を対象とした研究を集めて検討された結果、男性については1日当たり純アルコール10~19g、女性では1日当たり9gまでが最も死亡率が低いことがわかっています。
このことを基に、通常のアルコール代謝能力を有する人の「節度ある適度な飲酒」※の量として、
程度が決められています。
※ 21世紀における国民健康づくり運動(「健康日本21」)での目標
非飲酒者と総死亡率がかわらない、1日30グラムでどの位の量が飲めるか
1日30グラムというと、日本酒200cc一杯の量てす。私はそれでは我慢できませんので、少し工夫して飲んでいます。
◎ ビールを発泡酒に変更
以前はビール500CC(アルコール分5%)を飲んでいたのですが、これを糖質0、プリン体0の発泡酒500CC(アルコール分3~4%)に変更しました。発泡酒500ccアルコール分は3.5%で計算して17.5グラムです。
これによってアルコール約8グラムを減しました。
◎ 日本酒を焼酎(芋)に変更
高知県は魚が安く手に入り、自然と刺身など魚料理が多くなります。刺身に合う酒といえば、当然日本酒ですよね。
そのことから、10年くらい前までは晩酌といえばビールのあと日本酒でした。日本酒1合(180cc)は、15%として計算し27グラムです。
ビールを発泡酒に変えても日本酒のままだと、30グラムを軽くオーバーしてしまいます。
そこで日本酒を焼酎に変えました。さらにアルコール度数25度の焼酎を20度の焼酎に変え、50ccの焼酎に100ccのお湯をたしてお湯割りとして飲んでいます。
最初は薄く感じましたが慣れました。
これで合計27.5グラムですので、まだ2.5グラム余裕があります。この余裕を利用して焼酎のお湯割りを2杯飲む日もあります。発泡酒500ccとお湯割り2杯のむことができれば十分満足です。
それと、焼酎は「本格焼酎」と表記されたものを飲むことにしています。本格焼酎は糖質が0だからです。
晩酌と睡眠
適度の晩酌は寝付きもよく、長時間寝ることができます。この適量はアルコール30グラムまでです。
焼酎3杯、4杯となると寝付きは良いものの、朝早く起きてしまいますし、夜中トイレに起きることもあります。(若い方は別)
睡眠との関係でも30グラムまでがベストでは。
さいごに
「そこまで考えて晩酌して意味があるのか、かえってストレスがたまる」とお考えの方もいるかと思います。
しかし、晩酌しながら食事をすると、食事がおいしくいただけます。それとできるだけ長く飲み続ける(これが肝心)ためには、ある程度の我慢も必要ではないでしょうか。
いろいろと言い訳しながら飲むのもまた楽しい。