2回目の退職を機に健康保険料と使った医療費を比較してみた

3月末に2回目の退職をしました。在職中は健康保険料は会社との折半で、保険料も給与から天引きされるので感心がなかったのですが、退職すると任意継続の健康保険となりますので会社との折半がなくなり全額払うことになります。

 

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 給与がなくなる上に健康保険料、介護保険料も倍になりますので相当な負担感です。

これを機会に再就職した6年間の平均保険料と使った医療費を比較してみました。

払った保険料

保険料は給与所得によって差があります。厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査によると60~64歳の男性の平均給与は29万円です。私の場合も概ねその程度です。

 

給与29万円として保険料は、高知県の場合35,820円で会社と折半しますので17,910円が実際に支払う金額です。

 

これを6年間支払ったとすると、1,289,520円の保険料を払い会社が払った分も含めると2,579,040円払った計算になります。

払った医療費との比較

私と妻のこの6年間3割負担で支払った医療費は約40万円です。それも2度入院しての結果ですので平均より多く医療費を使ったのではないかと思われます。

この間、健康保険で賄われた金額は約93万円となりますので、約165万円の損(支払い超過)です。

 

健康保険の問題点

このように考えると保険財政が悪くなるのが信じられませんが、実際は保険料率10.21%(高知県)の中に70歳以上の高齢者の保険料を支援する特定保険料率3.51%が含まれており、医療費としての保険料は約170万円しか払っていないことになりますので、医療費としての支払い超過は約77万円です。

支払い超過分が本当に病気で困っている方の支援になればいいのですが。

 

先日、厚生労働相の官僚が数百億円は大した額ではないと発言していました。その程度の考えですので、運営費などどこかに制度上の問題もあるのではないでしょうか。

 

それとつくづく思うのは、辞めてからわかる会社のありがたみです。

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