小さな会社の社長として第二の人生を送っています。70歳になり、はやくもこんな年齢かと考える日々です。
私が若いころ、年寄(今の私の年代)に「人生は瞬く間に過ぎる」とよく言われました。
若い時は意に介さなかったのに、自分がその年齢に達し同じことを言うのもはばかられますが、これまでの人生は「瞬く間に過ぎ去った」と感じています。同時に、いくつかの大切なことについて反省もしています。
これまでにやっておけば良かったと思うことについて、お話させていただきたいと思います。
1 勉強は人生の基礎を築く
高校や大学での勉強は、将来の基礎を築くために重要だと思います。知識やスキルを磨くことは、自己成長のための近道で、その人の基盤となります。
社会人となっても勉強は大切です。勉強をすることで仕事のパフォーマンスが上がり、周りの信頼が増え、仕事を円滑に進められると同時に、職場の士気高揚にもつながります。
人生終生勉強だと感じています。
2 世界を知る
他の国や文化を知ることは、人生の豊かさを広げるうえで欠かせないと思います。
まさに現代はグローバル社会の真っただ中にあります。「井の中の蛙大海を知らず」ではついていくことができません。
旅行や留学、国際交流など他の国をもっと見る機会を増やして、新たな視点を身に着けることが大切だと思います。
私が初めて海外旅行をしたのは43歳の時でした。今考えると遅すぎたと反省をしています。
3 失敗は成功の道標
若いころは失敗を恐れず、挑戦することが大切だと思います。失敗がないと成功もありません。
イーロン・マスクが設立した航空宇宙会社のスペースXは、これでもかと失敗を繰り返しロケットの垂直着陸を成功させました。失敗を恐れない姿勢は、日本人とは大違いです。
失敗から学び、自分の夢や目標に向かって進むことが大切だと感じています。
4 自己啓発
70年の歳月を生きてきた中で、ここ数年はバブル期に次ぐ大きな変化を感じています。
囲碁、将棋のトッププロがAIに打ち負かされたり、AIを勉強しないとトッププロにはなれないことなどは、10年前には考えられないことでした。
今注目されている、チャツトGPTなど生成AIについても、世の中を大きく変える可能性があります。
このような技術革新や社会の変化に対応するためには、自己啓発に努め自身の能力、知識を絶えず更新していく必要があると思います。
5 人間関係を大切に
若い人は、我々高齢者と違って行動力があり、思いつめると突っ走る傾向があると思います。(私も若い時はそうでした)
その行動力が災いして、他人を傷つけることもあります。社会は良好な人間関係の上に成り立っていることを頭にいれて、突っ走るだけでなく常にバランスを考えて行動することが大切ではないでしょうか。
若い時には時間に特に関心を持ちませんが、人生は瞬く間に過ぎ去ってしまいます。勉強や経験を積んだり、他の国や文化を知ることなどちょっとしたことを心掛けることで、より充実した人生が送れると思います。我々高齢者と違って若者は可能性が十分にあります。夢と希望をもって充実した人生を送って下さい。