食料品の消費税ゼロ、その先にある「財源」の議論は大丈夫か

本日の記者会見で、高市総理大臣は「食料品の消費税を2年間ゼロにする」ことを選挙公約に掲げると表明しました。


これに対し、野党各党も消費税減税、あるいは食料品の消費税ゼロを公約に盛り込む方針を示しており、消費税をめぐる議論は一気に加速しています。

 

この流れを見る限り、来年度中にも食料品の消費税が0%になる可能性は、かなり高まったと言えると思います。

実際、海外に目を向けると、イギリス、カナダ、オーストラリアなどでは、食料品は付加価値税(消費税)が非課税、あるいは0%とされています。
生活必需品に課税しないという考え方は、国際的にも決して珍しいものではありません。

 

物価高が続くなかで、食料品の消費税ゼロは、家計にとって即効性のある対策です。
毎日の買い物で効果を実感できるため、国民の理解も得やすい政策だと思います。

 

しかし一方で、各党が横並びで同様の公約を掲げる以上、今回の選挙で大きな争点になるとは考えにくいです。


むしろ本当に問われるべきなのは、「減税の是非」ではなく、その財源をどうするのかという点です。

公明党からは「ファンドを設立して財源を賄う」という案も示されています。
ただ、マーケットの常識から見れば、これは非常に不安定で、リスクの高い財源論だと感じざるを得ません。

 

減税は一時的な人気取りで済ませることはできますが、財源が不確かなままでは、将来世代へのツケ回しになりかねません。


社会保障国債、市場の信認――どれも無視できない問題です。

 

食料品の消費税ゼロは、国民生活を守る有効な手段である一方、同時に国家財政の覚悟も問う政策だと思います。

 

各党には、減税を打ち出すだけでなく、「その後」を見据えた、現実的で持続可能な財源論を、ぜひ示してほしいと思います。

 
 
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