H3ロケット8号機の失敗~SpaceXの教訓

本日、JAXA三菱重工が打ち上げたH3ロケットが、2段目エンジンの燃焼が計画通りに行われなかったため、搭載していた準天頂衛星システム(QZSS)「みちびき」5号機を所定の軌道に投入できず、結果として打ち上げは失敗に終わりました。

H3ロケット8号機

H3ロケットとしては、1号機に続く2度目の失敗となり、日本の宇宙開発、とりわけ衛星ビジネスへの影響を懸念する声が高まることは避けられないと思います。

 

日本の主力ロケットであったH2シリーズは、50回の打ち上げのうち失敗は1回のみという、世界的に見ても非常に高い成功率を誇っていました。その実績と比較すれば、H3ロケット8回中2回の失敗という評価を受け、厳しい批判にさらされることも予想されます。

 

しかし、ここで思い出したいのが、アメリカのSpaceXの歩みです。イーロン・マスク氏率いる同社は、創業当初から数多くの打ち上げ失敗を経験しながらも、再使用ロケットという前例のない挑戦を続けてきました。その結果、現在では300回を超える連続成功という驚異的な実績を積み上げ、宇宙ビジネスの主役となっています。

 

「失敗は成功の母」という言葉があります。宇宙開発は、もともとリスクの高い最先端分野です。今回の失敗を過度に責め、萎縮してしまうことこそが、長期的には日本の宇宙技術力を損なうことにつながるのではないでしょうか。

 

原因を徹底的に究明し、教訓を次につなげ、果敢に再挑戦していくことが何より重要です。
私たちも短期的な結果だけに一喜一憂するのではなく、長い目で日本の宇宙開発を温かく見守っていきたいと思います。