地きびとは、栽培方法は

高知県では、とうもろこしのことを「きび」と言います。地きびは地元で受け継がれてきた、地元産のきび(とうもろこし)のことです。

 

高知県でもスーパーで売られているのは、スイートコーンなど甘さが強いものばかりで、地きびは売られていません。

特徴は固く、噛めば噛むほど味がでて、もちもち感もあります。幼少のころはスイートコーンは有りませんでしたので、とうもろこしと言えば地きびだけでした。

 

時代が変わり、とうもろこしも改良され、甘いもの、生で食べられるものなど色々な種類のとうもろこしが販売されるようになりましたが、私は独特の味が忘れられず、探し回ってやっと田舎の市で見つけることができました。

 

妻、娘も地きびが好きですので、それ以来自分で栽培をしています。

地きびは背が高くなり風対策が必要ですが、栽培そのものは比較的簡単です。

種を見つけ保存

食用で売っている地きびを見つけ、そのうち1本を種用に保存します。皮はとらずそのままの状態で保存します。

保存場所は、乾燥していて、あまり温度が高くならない場所で、新聞紙にくるむなどして1年間保存します。

私は、ベットの下に段ボールを置きその中に保存しました。

皮を少しむいた状態

種まき

種まきは、4月下旬から5月初旬に行います。種用とうもろこしは1年経ち固くなっているので、スプーンを使い一粒一粒剥がします。

スプーンを使用して種をとります

種は畑にそのまま蒔いてもよいですが、自分が採った種ですので、発芽状態を確認するためポットに4粒、2〜3センチの深さに蒔きました。

1ポットに4粒蒔きました

発芽

植えてから、7日で発芽しました。とうもろこしは植え替えに強いので、間引きせず発芽したものを分けて、植えつけることができます。

7日間で二つ発芽しました

 

植え付け

苗丈が10センチくらいで植え付けることができます。とうもろこしは、肥料食いといわれるほど肥料を多く吸い上げますので、元肥は多めに入れておく必要があります。

植え付け間隔は受粉しやすいように、前後左右30センチ間隔で植え付けます。

倒れ防止

地きびは、他のとうもろこしと違って、背丈が2メートル超になります。

そのため、風が強い日などは倒れることがありますので、回りを紐などで支えておくことが必要です。

食べるには

煮て食べる方法と焼いて食べる方法がありますが、スイートコーンと違って実が硬いので塩を少し入れ、長く茹でる必要があります。

手間がかかりますが、炭火でじっくり焼いて食べるのが最高です。

 

今年も全部食べずに、一本だけ種として残し、これからも、長く作り続けたいと思っています。