ロシアがウクライナに軍事侵攻して1年1ヶ月が経過しました。侵攻当初、NHKニュース7でウクライナ侵攻を最初に解説した人は兵頭慎治さんで、所属は防衛研究所となっています。
兵頭さんは最近でも、NHKのほかテレビ朝日系の報道ステーション、TBS系の報道1930、日テレ系深層ニュースにも出演してウクライナ情勢について解説をしています。
防衛研究所は防衛省の機関で、所属する職員の身分は国家公務員法第2条に規定されている特別職の国家公務員になります。
自衛隊員ではなく行政職ですので、階級もありません。
防衛研究所は、防衛省のシンクタンクとして、防衛省の政策に応えるため、我が国の安全保障に関する諸問題について調査研究を行っています。
ウクライナ情勢については、兵頭さんのほか、防衛政策研究室長 高橋杉雄さん、地域研究部の米欧ロシア研究室主任研究官 山添博史さんがテレビに出演して解説を行っています。
テレビ出演については
「テレビに出演し続けたら本業がおろそかになる」
などの批判もありますが、一般国民としたらウクライナ情勢は気にかかることで、専門知識による解説は非常に参考になっています。
また、2013年に閣議決定された防衛計画大綱では
「国民の安全保障・危機管理に対する理解を促進するため、教育機関等における安全保障教育に取り組む」
ことが決められていますので、テレビに出演して広く国民に安全保障の理解を促進することは重要な任務であり、積極的に行うべきです。
防衛省、自衛隊というだけで批判する方もいますが、むしろ根拠に基づいて勤務外で仕事をしているのですから、ご苦労様と言いたいです。