70歳になっても働く理由

 小さな会社の雇われ社長をしています。小さな会社では社長とは名ばかりで、銀行への入金、商品の配達など何でも屋です。

 

 私は、高血圧等の持病があり、3カ月に一度診察を受けています。

 

 診察のとき、主治医にパソコン(カルテ)を見ながら

70歳になるのですね。まだ仕事をしていてるのですか。遊ぶ間がなくなるのじゃないですか。

 

と言われました。

 

 また、前職場の後輩に「まだ働いているんですか」と不思議そうに言われたこともあります。

高齢者就業者は年々増加(総務省「労働力調査」より)

 私が60歳まで働いた、前職の就職時の定年は55歳(現在は60歳)で、同期の中には「55歳になったら年金をもらってゆっくりする」という者もいました。

 

 そのことを考えたら、70歳で働くことは考えられないことかもしれません。

 

 医師、後輩の言葉から受けた印象は

「70歳になってまで働いて可哀想」

「残り少ない人生はゆっくりしたらいいのに」

 

と言われているような気がしましたし、それが一般的な人の考えだとも悟りました。

 

 それでも、私が70歳を過ぎてどうして働いているかといいますと、年金にプラスして給与が入りますので、余裕の生活をおくることができるのも一つです。

 

 それだけではありません。仕事をする最大の理由は、多くの方と関わりが持てるということです。仕事を辞めれば自由な時間ができますが、人との関わりがどうしても少なくなります。

 

 この年になると色々な経験をしていますので、相談を受けることもあります。人に頼られたり、相談が解決できて喜ぶのを見ると、うれしく生きがいを感じます。

 

 それと、年齢を重ねるにつれ、世間との乖離も徐々に大きくなっていきます。これを解消するためにも、仕事をして人との交流を持ち続けることも重要だと思います。

 

 今のところ、仕事をしていても、家庭菜園、テニスなどの趣味はできていますし、たまには温泉に出かけることもできますので、仕事をすることに特に問題を感じていません。

 

 70歳を過ぎて働くのは、そんなところでしょうか。