【株式損失繰越控除制度】株で損をした方の確定申告(e-Tax)方法を詳しく解説

  株式投資を約40年やっています。損をするときもあれば、儲けるときもあるのが株取引ですが、昨年は大幅な損失を出しましたので、初めて「株式損失繰越控除制度」の確定申告をマイナポータル経由e-Taxで行いました。

 確定申告の方法には、書類を作成して税務署に提出する方法やe-Taxに直接入り入力する方法があります。例年はe-Taxに直接入り申告していましたが、今回はより簡単に処理ができるマイナポータルから入りました。

 このことで、マイナポータルの内容が反映され、e-Taxに直接入るよりも簡単にできます。

 株で損をした方は絶対やるべきです。

株式損失繰越制度とは

 株取引で損を出した場合に確定申告を行うことで、翌年以後3年間にわたり、株取引で利益が出ても損失分を控除できる制度です。

詳しくは、下記国税庁のホームページを参照して下さい。

事前の準備

年間取引書のダウンロード

 年初に証券会社(※ 例 SBI証券)から送られてくる年間取引報告書でどのくらいの損失がでているか把握し、その資料を印刷するとともに、添付されているデータをPCに保存します。私は扱いやすいデスクトップに保存しました。

 

 

楽天証券の場合はこの下記部分を保存します。

 

 
マイナポータルとe-Taxの連携

マイナポータルにアクセスし、確定申告の事前準備をクリックします。

 
 

次に、各種サービスと連携する項目があり、証券会社と連携する項目もあります。私は年間取引所のデータを別に保存しましたので、連携はしませんでした。連携すると色々便利だと思いますが、取引がすべて把握されるようであえて連携していません。

 

 

同じページでe-Taxと連携します。

 

 

連携が終わりましたら、同じページのe-Taxで確定申告をするをクリックし、e-Taxのサイトに入ります。

 

 

確定申告書の作成

移動した国税庁 確定申告書等作成コーナーで確定申告書の作成を行っていきます。

 

 

 

税務署への提出画面が出ますので、それぞれの方法を選んでください。私はicカードリーダーライターを選びました。

 

 

 

次の画面で平成4年分申告書等の作成を選択

 

 

続いて、所得税を選択

 



マイナポータルと連携するを選択

 

 

 

同意し次へをクリック

 

 

次へ進むをクリック

 

 

認証が完了します。次へをクリック

 

 

e-Taxの利用確認画面が出ますので次へ進むをクリック

 

 

 

登録している方は、登録情報が出ます。

 

 

 

本人情報を取得し、申告書を作成するをクリックします。e-Taxを使ったことのない方は本人情報等を入力する必要があります。

 

 

 

ここから具体的に申告書を作成します。次へ進むをクリック

 

 

 

e-Taxを選択し、質問にはい、いいえで回答し、次へ進むをクリック

 



 

給与所得など必要項目を入力したあと、上場株式等の譲渡所得等の入力をクリック

 

 

申告分離課税を選択し特定口座年間取引報告書の内容を入力するをクリック

 

 

 

データで交付された特定口座年間取引報告書の入力をクリック

 

 

 

一番最初にデスクトップに保存していた証券会社のデータを読み込みます

 

 

 

損失額が記載されたデータが読み込まれます。

 

 

差引金額がマイナスになっているのを確認後、入力終了をクリック

 

 

令和3年分の申告で上場株式等に係る譲渡損失の金額を繰り越した方の項目のいいえを選択。(※令和4年分に損失を出したことを前提にしています)

 

 

 

計算結果確認1を確認して終了をクリック

 

 

計算結果確認2を確認して終了をクリック

 

 

 この後は、所得控除の入力、税額控除その他の項目の入力を行うと税金の納付金額と明細が出てきます。マイナンバー等を入力した後、帳票の表示・印刷画面が出ますので印刷を行い、問題がなければ税務署へデータを送信して終了です。

 

 この株式損失繰越控除の確定申告を行えば、3年間同様に確定申告をする必要があります。一度行えばそんなに難しくありませんので、損失が出た方は是非試してみてください。