70歳超の高齢者は健康保険証だけでは診察を受けることができない

 先日歯が痛み、約1年ぶりにかかりつけの歯医者に行ってきました。

 これまでどおりに健康保険証を提出して待っていますと、「これでは受付できません」と言われ戸惑いました。70歳になると通常の健康保険証にプラスして健康保険高齢者受給者証が必要とのことでした。

健康保険高齢者受給者証

 70歳から74歳の方が医療機関で診療を受けるときの自己負担割合は、課税所得や収入金額によって異なるため、自己負担割合を表示した健康保険高齢受給者証が交付されます。
 自己負担割合は、「2割」または「3割」になっていて、診療機関を受診するときは、健康保険証と高齢者受給者証の二つを提出する必要かあります。

※一部自治体では、健康保険証と高齢者受給者証が一体化されているところがあります。

 有効期間は75歳までです。

3割負担を選択しても受付されない

 私は、この制度をよく理解していなかつたことから、

高齢受給者証は必ず必要なものですか、送られてきた送付書には、この高齢者証を提出しなければ3割負担のままですと書かれていました。私は3割負担で構いませんので受付をお願いします

と言いますと、

 受付の方は

70歳以上の方は、これがないと受付できないことになっています

などと頑として受け付けてくれませんでした。

遠くの病院を受診する方は注意を

 仕方なく往復50分をかけ家に取りにかえり提出してなんとか診察を受けることができました。

 往復の時間、ガソリン代を考えたら従来のままで良かったのですが、決まりだったら仕方がありません。

 70歳になられた方は、遠くの病院に行くときには特に注意が必要だと思います。

マイナンバーカードと保険証の一体化により高齢者受給者証は不要に

 2023年4月から、マイナンバーカードと保険証が一体化され、マイナカードが保険証として使えるようになります。これにより、健康保険証と高齢者受給者証もマイナカードに一本化され1枚のカードで済むようになります。すべての病院が対応できるかどうかは今のところ分かりません。早くなって欲しいものです。