【移民受入】経済は豊になるが、反動も大きい~宮城県村井知事は積極派

 ウクライナでの戦争が始まり、難民問題を含め移民問題が注目されています。10日宮城県村井知事は、記者会見で「この国が将来成り立つためには、外国人をどんどん受け入れていくことも考えていくタイミングだ」と移民に対する積極的な発言をしています。

 日経新聞によりますと「移民を受け入れる政策を整えた国ほど豊かさを示す1人当たり国内総生産(GDP)は高くなる」(一部抜粋)ようです。

 移民肯定派の方々は、少子化の影響で労働人口が減り、その代替として移民を活用したいという思惑があります。特に介護、建設現場では労働者が不足しており、そのように考えてもある面仕方がありません。

 けれども、良いことばかりでは有りません。移民を受け入れると確実に治安が悪化するのも事実です。

世界の治安に関する現状

 日本人にとって、治安が良いことが当たり前で治安が悪い生活はあまり経験がありません。

 例えば、2020年の世界の殺人事件(故意に基づく殺人)を見てみると、10万人あたりの発生率は、中南米の発生が高く、

メキシコで28.4、ブラジル22.5、ドミニカ22.8となっています。

今注目のロシアは7.3、アメリカは6.5です。

一方日本は0.25です。日本への移民が多くなりそうなブラジルは日本の90倍の発生率です。

 この様に、日本とは桁違いの発生率になっています。

各国の移民政策の現状

  欧州各国は、以前は安い労働力を確保するために、移民に積極的な政策をとっていました。

  しかし、期間が長くなるに連れ、移民もいつまでも底賃金で我慢するわけではありません。賃金格差で不満も高まってきて、これに起因する暴動も起きています。

  それと、信教の問題もあります。移民で移ったからといって改宗するわけではなく、イスラム原理主義者によるテロもフランスをはじめ欧州各国で起きました。

移民政策は慎重に

 移民を受け入れれば、労働力が確保でき、場合によっては安い賃金で働かせることもできて、経済的に発展するとは思います。また、カナダのトルドー首相のように、「経済を成長させるのに移民は必要不可欠だ」と現在でも移民政策に積極的な国もあります。

 しかし、犯罪が増え治安が悪化することは、欧州各国で経験しています。

 豊かなことは、幸せの一部ですが、全べてではありません。幸せを感じるのは色々な要素があります。安全安心も幸せの一部だと思います。

 経済的に豊かなことも必要ですが、人間が生きる上で大事な安全な社会も大切です。

  移民政策は軽率に判断せず、慎重のうえに慎重を重ね国民的合意を目指すべきではないでしょうか。