【会社設立以来初】労働基準監督署の呼出し検査を受けました

 従業員20数人の小企業の社長をしています。社長といっても銀行への入金、ハローワークへの雇用保険の届出、トラブル処理など色んな仕事をしており、庶務兼社長というところです。

 本年1月早々、労働基準監督署から「労働条件の調査について」と題する呼出し通知を受け、今日経理担当職員と二人で検査を受けてきました。

 blog.supintendent.work

 

 呼出し通知に認印を持ってくるように書いていましたので、最悪是正勧告、指導票の交付も想定していましたが、特に指摘されることもなく認印を使うこともありませんでした。

 

 当日の検査は定期監督と呼ばれるもので検査内容は次のようなものでした。

検査時間、場所

 約1時間です。

 高知地方総合庁舎会議室(会議室が仕切られ、4名座れるコーナーが構えられていました)

 私どもの他に、2事業所が検査を受けていました。

担当官

 労働基準監督官1名

 (役職は主任でした)

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画像:パブリネットより

検査の内容

◎ 名刺交換

 検査前に監督官から名刺が出されたので、私も名刺を出し交換しました。経理担当職員にも渡していました。

◎ 一般的質問

 まず、会社の業態、具体的な営業方法、社員の勤務時間、パートの勤務時間など約5分間質問されました。

 普段やっていることを説明するだけですので、特に困ることはありません。

◎ 検査の趣旨説明

 その後、今回調査の趣旨について

 ・ 最低賃金の実施状況の確認

 ・ 働き方改革に基づく調査・確認

を目的に行うものであると説明がありました。

◎ 調査票に基づく調査

 事前に提出を求められていた下記調査票に基づいて質問がありました。基本的な内容ですので質問に窮することもありません。

 

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◎ 提出書類との突合

 事前に

・ 労働条件通知書、雇用契約書

・ 就業規則、賃金規定

・ 36協定書

・ 出勤簿、タイムカード

・ 賃金台帳

の提出を指示されていましたので、これを見ながら質問がありました。

 その中で、一人の従業員が所定の終業時間を20分過ぎてタイムカードを押していたことから、超過勤務の関係でしつこく追求されました。

 若い女性でおしゃべりをして帰ることがあることなどを説明し理解を得ましたが、その際は私用で残っていたことを記載させるように指導を受けました。

検査を受けた感想 

 検査中、経営者側にたつ発言もありましたが、基本は労働者の立場に立った調査という印象を強く受けました。

 労基の調査ですので当然といえば当然のことですが、検査中はあくまで

・法律に則って業務運営をしていること
・労働者の立場に立って業務運営していること

 

を念頭に質問に答えることが重要であると感じました。