私は20数年前に香川県で2年間勤務したことがあります。その間、香川県の同僚においしいうどん店を教えてもらい、昼夜うどんを食べる毎日でした。それ以来、超がつくうどんファンになって度々香川県に足を運んでいます。
香川県のうどん店は、店構えでなく味で勝負するところが多く、店構えは適当で製麺所で直接食べさせてくれるところもあります。
最近は讃岐うどんブームで店構えもきれいな店が増えてきています。
うどんの賞味期限
うどんは釜から揚げた時間で勝負(味)が決まります。ある製麺所では釜から揚げて50分経過したらうどんを捨てていました。
捨てたうどんは、翌日養豚業者が回収にきて豚のえさにするとのことです。
新鮮なうどんは大量に出せない
最近は讃岐うどんブームで、県外客が大量に押し寄せています。観光バスを連ねてやってくるうどんツアーもあります。
うどんは新鮮さが命ですが、釜の大きさが決まっており新鮮なものを大量に出すことができません。
ツアー客に出すためには事前に準備しておく必要があり、おのずと時間が経過したうどんも出てきます。
また、お客が同時間に集中することもありますので、ある程度キープも必要です。必然と時間が経過したうどんを食べることにもなります。
最近の讃岐うどん店の実態
先日、久しぶりに昔通っていたうどん店に立ち寄ってみました。その店は元祖釜玉うどんの店で、雑誌などにも何度か紹介されており県外客であふれていました。
その店では、昔よくたのんでいた釜玉うどんを注文してみました。釜玉うどんは釜揚げうどんに生卵を入れたもので最近では定番になっています。
昔は職人の男性が湯気のあがる釜から直接どんぶりに入れていましたが、現在はパートの年輩の女性が予め揚げていたと思われるうどんを出しており、とても釜揚げといえるものではありません。
味もまったくダメで、一緒に行った妻も「これなら冷凍うどんがおいしい」と言うほどです。
それでも、県外からのお客さんは「讃岐うどんはおいしい」と言って食べていました。味が分かっているのかはなはだ疑問です。
香川県の友人にそのことを話しますと、
と言われました。
そういわれてみると、確かに香川ナンバーの車は見かけませんでした。
観光バスでお客が大量にやってくるので、有名店は同じようなものとのことです。
おいしい店の見分け方
お客さんが多い店はおいしい店と思われがちです。しかし讃岐うどんの場合にはあてはまりません。過去はおいしかったことに間違いありませんが、現在はおいしいうどんを出せる許容範囲を超えています。
一番確かなことは、
がおすすめです。
香川県の方のうどんに対する思い入れは尋常ではありません。味にもものすごくこだわりがあり、香川の方の後ろについていけば絶対間違いない。