【米の日韓仲介】ホワイト国カードが温存でき絶妙のタイミング

 新聞各紙の報道によると、アメリカのポンペオ国務長官は、ASEAN地域フォーラム出席のためバンコクに向かう機内で同行記者団に対し、

◎ 両国はすばらしいパートナー国だ。前進する道を見つけるよう勧める予定だ
◎ 両国にとって望ましい落としどころが見つかるよう手助けができれば、それは米国にとっても明確に重要なことだ

 と述べたとされています。

f:id:kalubo:20190731173116p:plain

バンコクに出発するポンペオ米国務長官(ロイターより)

 さらに、日米韓3カ国の外相会談も調整しているとのことです。

 

一方韓国では前日、政権与党の共に民主党李海チャン代表が 

日本は別れることはできない隣国だ。感情があってもうまく鎮めて共存しなければならない

 

と述べ、文喜相国会議長も

葛藤がこのような形で大きくなって命を懸けてやれば、共倒れしてしまうという考えだ

とあれほどまで強硬だった二人が、大きくトーンダウンしています。

 

    これからみると、このときは既にアメリカとの協議ができていた可能性があります。

もちろん日本との協議も行われていると思われます。

そうすると、

日韓両国が一定期間は新たな対抗措置を取らない「休止協定」

が成立する可能性があります。

 

 日本としても、韓国のホワイト国除外のカードを切れば、後には大きなカードがなくなります。

 ホワイト国除外カードを温存し、圧力をかけながら協議するのが効果的で、その意味ではアメリカの仲介は絶妙のタイミングといえるのではないでしょうか。