【米兵イラン増派】トランプ米政権は自作自演

トランプ米政権は17日、中東地域に約1000人の米兵を増派すると発表しました。中東のホルムズ海峡付近での日本のタンカーなどに対する攻撃をイランの精鋭部隊が行ったとして対抗措置を講じるものです。

 

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   イラン革命防衛隊の攻撃を裏付けるとされる写真(出所:日本経済新聞)

今回イラン危機の原因

 そもそも、今回のイラン危機はアメリカ(トランプ大統領)が自己本意でイラン核合意(2015年に米英仏独中ロの6カ国とEUがイランと締結)から離脱し、合意国をないがしろにして勝手に制裁を行い、さらにアメリカに同調するよう求めたことが原因です。

ポピュリズム

 単純に考えるとトランプ大統領が、オバマ前大統領のレガシィーを壊し自分の支持を広げるためだけに行ったことで、それに世界が振り回されています。

確たる思想もなく国民の支持のみを考えて行動するポピュリズム的思考です。

イラク侵攻の繰り返し

 合意されたことが、トランプ大統領個人のために蔑ろにされたらイランも当然憤慨することは想像に難くありません。

そのあげく、今回のアメリカ軍の増派ですので自分が危機を作り、危機を煽っているとしか思えません。

アメリカはイラク侵攻の際も大量破壊兵器があるかのようにでっち上げ、侵攻した過去があります。

エコノミックアニマル

 昭和40年代、日本はアメリカなどにエコノミックアニマルと非難されたことがあります。

自己の経済的利潤のみを追求して他国をかえりみないことをいったものです。

今のアメリカはまさしく、自国のことのみを考え他国のことを無視し都合の良い経済制裁を繰り返すエコノミックアニマルではないでしょうか。

ただ当時の日本と違ってアメリカの経済的規模があまりにも大きいので、他国は渋々従っているのが現状です。

日本の在り方

 今の安倍政権をみてみますと、トランプベッタリです。日本の置かれている安全保障、経済のアメリカ依存を考えると致し方ない面がありますが、100年200年先にこのような政策がどのように評価されるのでしょうか。

理にかなっているとはとても思えません。